パンターⅡ製作記(6)
前回、後回しにしたジャッキの製作をします。
キットの部品はパンターA型後期からG型で見られるものと思われ、アウトラインは概ね問題ないものの、固定金具も含めて一体で成形されており、細部の表現があっさりしていることに加えて厚みのある部分でヒケも目立つため、できる範囲で手を加えます。
まずは固定金具とその他の表面の彫刻を削り取り、窪みは光硬化パテで埋めて平面を出します。その後、各種プラバン・プラ棒で細部を作り、削り込みも行っています。板状になっていたハンドルは削り取り、0.3mm径の真鍮線に替えました。難題は多数使用されているボルトで、0.3mm径の短く切った真鍮線を貫通させ、瞬間接着剤で固定した後、金属用ヤスリで切断面を均して表現しました。短く切断した真鍮線はピンセットでつまむとすぐに行方不明になり、全て植え込むのに相当な時間を費やしてしまいました。
☆予備履帯固定ピンのチェーン
車体塗装後に取り付けるつもりだった予備履帯固定ピンのチェーンですが、塗装後にきれいに接着するのが難しい気がしてきたので、塗装前に付けることにしました。チェーンはショーモデリングのエッチングのものを使いましたが、チェーンの繋ぎ目が細く、折り曲げを繰り返すとすぐに折れてしまいます。チェーンは12本ありますが、それぞれが自然なタレ下がりになるよう、現物合わせで試行錯誤しながら付けていきました。
☆機銃
車体前面機銃はRBモデルのMG34を使用しました。ボールマウントの穴をドリルでちょっと広げて貫通させ、差し込むだけです。
パンターの前面機銃にはMG34でも装甲ジャケットを付けたものが装備されていたようですが、「試作車輌しかないものの量産型」という架空の車輌なので、好みでこちらを選んじゃいました。放熱孔は金属製ならではのもので、ディテールアップには悪くない選択肢だと思います。
by azHit | 2017-09-24 21:46 | パンターⅡ